伝統・行事・イベント

おせち料理の種類や意味を知り子孫に伝えましょう

2019年10月7日

新しい年を迎えいただくおせち料理。

神様を迎え、おもてなしするための料理でもあります。

年末年始も忙しい主婦には、おせち料理をちゃんと作る時間はなかなかないのではないでしょうか。

今は通販やデパートのおせち料理も人気ですね。

手作りでも、購入品でも、おせち料理の種類と意味を知り、

子供や孫に伝えることで大切な日本の風習や伝統を守ることができるといいですね。

 

おせち料理の種類は20種類以上ある

おせち料理を大きく分類すると5種類

【祝い肴(いわいざかな)】【口取り】【焼き物】【酢の物】【煮物】

この5種類に分かれていて、個々の料理には縁起物の意味や由来があります。

おせち料理の種類は?全部で20種類以上あり、一般的な種類と簡単な意味(地方によっても違いがあります)

主なおせち料理の種類と意味

主なおせち料理の種類と意味について

【祝い肴】

・黒豆・・・・・・邪気払い不老長寿の黒。マメに働くように。

・数の子・・・・・ニシンの卵で粒が多く子孫繁栄の縁起物。

・田作り・・・・・五穀豊穣、豊作を願う。「ごまめ」ともよばれる。

・たたきごぼう・・土に根がまっすぐ根付く。しっかりした家の土台。

【口取り】

・紅白かまぼこ・・赤は魔よけやめでたさ、白は清らかさ。

・伊達巻き・・・・巻き物の形から、学問の象徴で知識が増えるように。

・きんとん・・・・漢字で「金団」。黄金にたとえられ、金運を呼ぶ。

・錦卵・・・・卵の黄身と白身で金銀の二色に見える。錦と語呂を合わせている

・金柑・・・・・・あて字で金冠。金銀財宝を連想。

・お多福豆・・・・多くの福を招く。

酢の物】

・紅白なます・・・めでたい水引きをかたどる。平安、平和を願う

・菊花かぶ・・・・お祝い事によく使われる菊は国花で健康、繁栄、邪気払い。

【焼き物】

・鯛の姿焼き・・・「めでたい」晴れの宴席にふさわしい恵比寿様の持つ魚。

・鰤の照り焼き・・出世魚の鰤は、立身出世を願う。

・車海老艶煮・・・腰が曲がった海老はお年寄りのように長寿を願う。

・煮蛤・・・・・・貝がぴったり合わさる蛤は夫婦円満の縁起物。

・昆布巻き・・・・「よろこぶ」で縁起がいいのと、子孫繁栄も。

【煮物】

・筑前煮・・・・・レンコンの穴は将来の見通しがきく。里芋は子孫繁栄。

 

おせちの種類でこれだけは揃えたい「祝い肴三種」とは?

お正月を迎えることができるおせち料理のメニューとして祝い肴の3種とおもちは最低限そろえたいものです。

「祝い肴3種」とは地域で差があります。

関東は「黒豆」「数の子」「田作り」

関西は「黒豆」「数の子」「たたきごぼう」

又は「数の子」「田作り」「たたきごぼう」の場合もあります。

 

おせち料理のお重の詰め方(三段の場合)

おせちを重箱に詰めるのはおめでたい席でよく使われるように、しあわせを重ねるという意味があります。

一の重には 【祝い肴】【口取り】お正月らしく、彩り良く。

二の重には 【焼き物】【酢の物】海の幸を中心に。空いたスペースに酢の物。

三の重には 【煮物】根菜類を中心に、彩りに緑の葉物を散らしても。

お重の詰め方にも地域によって違いがあるようですね。

 

おわりに

年の始めのめでたい席にいただく伝統的なおせち料理。

お正月くらいは、離れた家族も一緒におせち料理を囲んでなごやかに過ごしたいものです。

私も専業主婦時代は一生懸命おせち料理を作りました。

現在は年末に特に忙しい仕事をしているため、おせち料理をしっかり作る時間も体力もありません。

最小限の料理は作りますが、あとは買い揃えることが多くなりました。

子孫におせち料理の伝統を伝える為にも、基本のおせち料理の種類や意味を知っておいた上で、

毎年、家族の健康と繁栄を願いおせち料理をいただけたらいいなあと思います。

 

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