愛犬は人より早く年を取るため、シニアの飼い主よりも加齢が加速してしまいます。
シニアの愛犬が年を取ると、人と同じく認知症のリスクが増加します。
認知症とは、犬の脳が老化することにより、記憶、学習能力、知覚、行動に影響を及ぼす状態を指します。
これは人間のアルツハイマー病に似ています。
認知症は犬にも影響を及ぼし、飼い主にとって心配事を引き起こすことがあります。
この記事では、シニアの愛犬の認知症に焦点を当て、初期症状とサポートの方法について探ります。
シニアの愛犬 認知症の初期症状
シニア愛犬の認知症の初期症状とは
記憶の喪失
愛犬が以前は簡単に覚えていたことを忘れたり、飼い主の顔や家の配置を認識できなくなったりすることがあります。
今まで飼い主を見たり、名前を呼ぶと嬉しそうに駆け寄って来ていたのに、反応がなく無表情、無感情になったりします。
トイレの場所もわからなくなり、トイレの失敗が増えていきます。
無感情、無反応になることで、飼い主は寂しい思いをしてしまいます(´;ω;`)。
変わった行動
無駄なくぐもりや、同じ場所を何度も歩き回るなど、異常な行動が見られることがあります。
認知機能の低下で、不安感から狭い所に入ろうとしたり、入ったら出てこれなくなったりします。
また、家具などにぶつかることもあります。
興奮や不安
突然の興奮や不安が現れ、安定しないことがあります。
昼夜逆転による夜間の活動
昼間に寝る時間が長くなり、昼夜逆転になってしまうことがあります。
愛犬が夜間に活発になり、夜間睡眠の問題を抱えることがあります。
そのため、夜鳴きをすることもあります。
夜寝ないで夜鳴きをすると、近所迷惑や飼い主さん自身の健康にも影響してしまいます。
シニアの愛犬 認知症の初期症状が出たあとのサポートの方法
シニア愛犬の認知症の初期症状が出たらどんなサポートが必要でしょうか。
獣医の診断
初期症状を感じたら、まず獣医に相談しましょう。
獣医は症状を評価し、認知症の診断を行います。
栄養
良い栄養を提供し、必要に応じてサプリメントを検討しましょう。
特にOmega-3脂肪酸は脳の健康に役立ちます。
適切な運動と刺激
できるだけ毎日外へ連れ出しましょう。
足腰が弱くなって散歩が難しい時は、抱いたり、カートを使って外に行くといいですね。
脳トレーニングで脳を刺激
愛犬に知恵を使わせるための知育玩具でゲームや遊びを取り入れ、脳を刺激しましょう。
日課の確立で規則正しい生活を
1日のルーティンを持たせ、安定した予測可能な規則正しい日常を与えてあげましょう。
同じ時間に食事や散歩を行うことが大切です。
環境の調整で安全な環境を
家の中を認知症の犬に合わせて調整し、安全な環境を与えます。
ぶつかりそうなところにクッションをつけたり、危険な場所に入れないようにしましょう。
愛情と理解で安心感を
認知症を持つ愛犬は、特に愛情と理解が必要です。
不安や混乱を感じる時には、静かに寄り添い、安心感をあたえてあげましょう。
愛犬が嫌がらない限り、スキンシップを多くとるといいですね。
まとめ
シニアの愛犬が認知症になることは、飼い主にとって難しい状況かもしれませんが、適切なケアとサポートを提供することで、彼らの生活の質を向上させることができます。
初期症状を早期に検出し、獣医の指導のもとでケアを行うことが大切です。